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2021 / 08 / 14  12:18

疲れているのは体ではなく脳? 疲労回復の鍵は「自律神経」にアリ

疲れているのは体ではなく脳? 疲労回復の鍵は「自律神経」にアリ

東京・睡眠疲労クリニックの院長、梶本修身さんによると、「脳が疲れると、人は疲労を感じるのです。自律神経が疲れると、眉間のあたりにある眼窩前頭野(がんかぜんとうや)という場所にシグナルを送り、これ以上運動させないように、『体が疲れている』と勘違いさせる。つまり、疲労感は命を守ろうとする、動物共通の防衛本能なんです」とのこと。

では脳の疲労はどのようにおこるのでしょうか。
疲労の原因の多くは、家事、仕事、ハードな運動、眼の疲れ、精神的な疲れなど、ストレッサーにより交感神経が過度に活動することで、活性酸素が過剰に発生してしまうことにあります。
その活性酸素によって細胞が傷つくと、疲労物質である「ファティーグファクター」が増加し、脳に司令が伝わることで、「疲れた」と感じられるようになるのです。

また、現代にいきる私達が感じる疲労感の大半は、脳疲労だといわれています。慢性的な脳疲労は、集中力や判断力を鈍らせたり、理性をうまく働かせることができず、感情を抑えられなくなったりします。

疲労が重なりすぎないうちに、疲れたなと感じたら休養を。脳がもっとも休養できるのが「睡眠」です。
1日の疲れを睡眠で解消でき、朝起きたら疲労感ゼロ!という状態が、なかなか難しくはありますが、理想です。

疲れているのは体ではなく脳? 疲労回復の鍵は「自律神経」にアリ

出典 クロワッサン

 

2021 / 07 / 23  12:48

「歩く権利」から生まれたイギリスのフットパス

「歩く権利」から生まれたイギリスのフットパス

イギリスでは、以前から公園を歩いたり、ガーデンセラピーで心身を癒やしたり、という習慣が国民に広く浸透しています。

コロナ禍でその要望はますます広まっているようです。

 

とくにウォーキングはさかんで、成人の半数を超える人たちが、1カ月に5km以上歩くとの報告もあるほど。

その人気を支えるのが「パブリック・フットパス」の存在。国内に蜘蛛の巣のごとく張り巡らされた、文字通り歩くための公共の道が整っているのです。

 

「歩く権利」から生まれたイギリスのフットパス

出典 Beyond Health

2021 / 07 / 15  12:54

自然の静寂に耳を澄ます

自然の静寂に耳を澄ます

「音響生態学」の第一人者・ゴードン・ヘンプトンは、自然のサウンドスケープ( 音の風景)を求めて、40年間世界中を歩き回っています。彼の活動の原点は、ワシントン州のオリンピック国立公園内に設置した「静寂の1平方インチ」。以来、ヘンプトンは、人々が日常的に静寂に浸れる場所を世界中に確保することを目指して、活動を続けています。

コロナ禍で、車の音が減った時期、これまでより、公園の鳥のさえずりがよく聴こえた、と感じた方がいるのではないでしょうか。「鳥の声が聞こえるのは、そこが豊かな生息地であることを意味する」と、ヘンプトンは言います。また、騒音からのがれた静かな音環境は、認知能力と創造性を高め、ストレスレベルを下げることが、各国の研究で明らかになっています。

ときには道路から離れた緑の空間で、音楽やYou Tubeからも一時的に離れて、鳥のさえずりや水のせせらぎに、耳を傾けてみましょう。

 

地球上に残された「最後の秘境」で自然の静寂に耳を澄ます

 

 

2021 / 07 / 08  12:45

不安やストレスを軽減。「森林セラピー」の健康効果

不安やストレスを軽減。「森林セラピー」の健康効果

「森林浴」は、森林や樹木のもつ癒やし効果を活用して、森の中でゆっくり散策したり安息したりすること。

「森林セラピー」は、科学的根拠にのっとった森林浴の方法で、健康増進効果が認められる森で、不安やストレスを和らげるウェルネスのプログラムです。

日本の森林セラピーソサエティが2000年代に始め、同団体を通して、世界各国にこの手法が広まっています。日本では、森林セラピーソサエティが認定した森林セラピーガイド又は森林セラピストが、日本各地の認定された森で、プログラムを実施しています。オーストラリアでは、公認森林セラピーガイド(the International Core Curriculum on Forest Therapy”ICCFT”が認定し、トレーニングを行う森林セラピーガイドとして認められた人)によってプログラムが行われています。

森林浴や森林セラピーで大切なのは、森の中で、マルチタスクやスピーディーな判断から心身を解放し(仕事やスマホはすっかり忘れて)、スローダウンしたオフの状態に身をまかせることです。

樹木の香りを感じ、鳥のさえずりに耳を傾け、水辺の清涼な空気に包まれて、深い呼吸を重ねることで、メンタルヘルスが改善します。森が苦手な人や、つねにオン状態でいることが心地良い人以外は、森林浴や森林セラピーを体験したとき、森林環境の限りない癒やし効果に驚かされるでしょう。

樹木がもっさり茂り、遊歩道が整い、安心して散策できる森林や公園の中を、ゆっくり歩いたり、ベンチに腰かけてぼんやりしたり、深呼吸を重ねながら、20分ほど過ごしてみてください。気持ちがオンからオフに切り替わった、フル回転していた脳がちょっとスッキリした気がする、そのような感覚は、森林浴があなたに効いているサインです。

 

不安やストレスを軽減。「森林セラピー」の健康効果【米統合医療医が解説】

2021 / 06 / 25  12:23

森林の何が、人の心身に効く?

森林の何が人の心身に効くのか?

樹木や草花が発散する微妙な香りや酸素、水蒸気などには、浄化・殺菌作用が含まれていて、人の心身にとってよいことが確認されています。

では、森林の何が人の心身によいのでしょうか?

◯森林の空気

空気中のチリやススなどを、森林がフィルターとなってシャットアウトします。森林環境の中にいるとき、町中と違って、ちょっとひんやりと、ちょっとしっとりと、感じたことはありませんか? 樹木のある環境下で温度と湿度が適度にバランスよく調和し、私達を心地良く包み込んでくれます。

◯森林の酸素

樹木や草花などの植物は、二酸化炭素を吸って、酸素を発散しています。だから森林の中は、いつも新鮮で、濃厚な酸素で満ちています。森林の中に入ったら、思い切り深呼吸をして、新鮮できれいな空気をたっぷり吸い込みましょう。

◯森林のマイナスイオン

樹木や草花は蒸散作用によって空気中に水蒸気を放出しています。それらの水蒸気が、しっとりとした森林環境をもたらしています。もちろん森林の中を流れる清流もマイナスイオンの発生源。森林を歩きながら、清流を見つけたら、そのそばで安息し、マイナスイオンをたっぷり浴びましょう。

◯防風・遮光された環境

何百年とかけて成長した森林や公園は、樹木の背丈も高く、生い茂っているので、直射日光や強風、暴雨を遮り、穏やかな環境に保たれます。真夏は直射日光を遮るので町中より涼しく感じられ、真冬は寒風を遮るので町中より寒さが和らいでいるように感じられます。

◯防音、静寂の空間

公園や森林のそばに高速道路や空港など騒音のもととなる環境がないかぎり、都市のような騒音を森の中で感じることはありません。人工的な音が遮られた静かな環境の中で、清流のせせらぎや野鳥のさえずり、木の葉が風に揺れる音など、自然の音だけを楽しむことができます。

◯森林の色

森林の色は植物の種類や季節によって多少異なりますが、基本的には、心理的に落ち着きを誘う緑の色が中心です。そのなかに彩りを添える季節ごとの色合い、たとえば紅葉の色、清流の色、季節の花の色などが、新鮮な驚きと感動をもたらします。

◯森林の香り

ひのき風呂や、ひのきのタンスなど、ひのきの香りに出会うと、不思議とほっとしますよね。樹木や草花の香りには、心を鎮めるアロマテラピー効果があり、森の中を歩くと気持ちが安らぐのは、森林の香りが影響しています。森林の香りの中で最もよく知られるのが、針葉樹に多く含まれる「フィトンチッド」です。

◯森林の殺菌作用

樹木が発散する酸素や香りには殺菌物質が含まれていて、病原菌や細菌を寄せ付けない作用が働いています。その作用は人にとっても好環境であり、ナチュラルキラー細胞の活性に役立っているとされています。

 

深呼吸をするにも、閉め切った部屋の中でするより、樹木の下でしたほうが、いい空気をたっぷり吸い込めます。

疲れたなと感じるときは、樹木がもっさりと茂る公園や森林にでかけて、緑のシャワーをたっぷり浴びて、リフレッシュしましょう。

 

※画像は、森林浴発祥の地、赤沢自然休養林です。かつてこの森には森林鉄道が走っていました。

 

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