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血圧を一斉に正常化する緑の驚くべき力

千葉大学大学院の岩崎寛准教授によると、東京ミッドタウンで行った調査で、95%の人が都市に緑が必要だと答え、そのうちの半数以上が緑に対して癒やし効果を求めているという結果が出ました。
岩崎先生は、公園内のラベンダー畑と芝地で被験者に5分間座って休憩してもらった後、血圧や脈拍などを測定。その結果、ラベンダー畑、芝生ともに、5分間の休憩の後、すべての人の血圧と脈拍が正常値になったとのこと(高血圧の人は低く、正常値の人はその範囲内に、低血圧の人は維持または上昇)。
特に高血圧のグループは、芝地でもラベンダー畑でも血圧が大きく降下し、ラベンダー畑では最高血圧が30mmHgも減少した人がいたそうです。
森林浴でも、樹木の下を20分散策または安息することで、血圧、脈拍が低下するエビデンスが明らかになっています。
大切なのは、緑に囲まれて気持ちをゆっくり落ち着けること、それには最低5分の安息でもOKといえそうです。
ストレスに効く4つのR

ゴールデンウィーク、休みの方は、ゆっくり休めていますか?
帝京平成大学現代ライフ学部の渡部卓教授は、ストレスマネジメントに有効な方法として、「4つのR」を提唱しています。
4つのRとは、
「リラクゼーション(Relaxation)」
「レスト(Rest)」
「レクリエーション(Recreation)」
「リトリート(Retreat)」
です。
世界的にリモートワークが進み、自宅で仕事ができるようになると、プラーベートの時間が確保しやすくなる一方、公私の区別がつきにくくなり、無自覚に仕事時間が長くなっているケースが見られます。
また、考える仕事は時間で区切ることが難しく、休日で体を休めているし、パソコンを使っていないものの、脳だけが仕事モードで働き続けているという状況になっていることがあります。
頭脳労働の多い人は、率先してオンとオフを切りかえる、年に数回は意識的に長めの休暇をとる(仕事から完全に離れる)、ということを心がけてみましょう。
休みベタな管理職ほどしっかり休む ヒントは4つのR