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2021 / 08 / 14 12:18
疲れているのは体ではなく脳? 疲労回復の鍵は「自律神経」にアリ

東京・睡眠疲労クリニックの院長、梶本修身さんによると、「脳が疲れると、人は疲労を感じるのです。自律神経が疲れると、眉間のあたりにある眼窩前頭野(がんかぜんとうや)という場所にシグナルを送り、これ以上運動させないように、『体が疲れている』と勘違いさせる。つまり、疲労感は命を守ろうとする、動物共通の防衛本能なんです」とのこと。
では脳の疲労はどのようにおこるのでしょうか。
疲労の原因の多くは、家事、仕事、ハードな運動、眼の疲れ、精神的な疲れなど、ストレッサーにより交感神経が過度に活動することで、活性酸素が過剰に発生してしまうことにあります。
その活性酸素によって細胞が傷つくと、疲労物質である「ファティーグファクター」が増加し、脳に司令が伝わることで、「疲れた」と感じられるようになるのです。
また、現代にいきる私達が感じる疲労感の大半は、脳疲労だといわれています。慢性的な脳疲労は、集中力や判断力を鈍らせたり、理性をうまく働かせることができず、感情を抑えられなくなったりします。
疲労が重なりすぎないうちに、疲れたなと感じたら休養を。脳がもっとも休養できるのが「睡眠」です。
1日の疲れを睡眠で解消でき、朝起きたら疲労感ゼロ!という状態が、なかなか難しくはありますが、理想です。
疲れているのは体ではなく脳? 疲労回復の鍵は「自律神経」にアリ
出典 クロワッサン