TOPICS

2021 / 06 / 25  12:23

森林の何が、人の心身に効く?

森林の何が人の心身に効くのか?

樹木や草花が発散する微妙な香りや酸素、水蒸気などには、浄化・殺菌作用が含まれていて、人の心身にとってよいことが確認されています。

では、森林の何が人の心身によいのでしょうか?

◯森林の空気

空気中のチリやススなどを、森林がフィルターとなってシャットアウトします。森林環境の中にいるとき、町中と違って、ちょっとひんやりと、ちょっとしっとりと、感じたことはありませんか? 樹木のある環境下で温度と湿度が適度にバランスよく調和し、私達を心地良く包み込んでくれます。

◯森林の酸素

樹木や草花などの植物は、二酸化炭素を吸って、酸素を発散しています。だから森林の中は、いつも新鮮で、濃厚な酸素で満ちています。森林の中に入ったら、思い切り深呼吸をして、新鮮できれいな空気をたっぷり吸い込みましょう。

◯森林のマイナスイオン

樹木や草花は蒸散作用によって空気中に水蒸気を放出しています。それらの水蒸気が、しっとりとした森林環境をもたらしています。もちろん森林の中を流れる清流もマイナスイオンの発生源。森林を歩きながら、清流を見つけたら、そのそばで安息し、マイナスイオンをたっぷり浴びましょう。

◯防風・遮光された環境

何百年とかけて成長した森林や公園は、樹木の背丈も高く、生い茂っているので、直射日光や強風、暴雨を遮り、穏やかな環境に保たれます。真夏は直射日光を遮るので町中より涼しく感じられ、真冬は寒風を遮るので町中より寒さが和らいでいるように感じられます。

◯防音、静寂の空間

公園や森林のそばに高速道路や空港など騒音のもととなる環境がないかぎり、都市のような騒音を森の中で感じることはありません。人工的な音が遮られた静かな環境の中で、清流のせせらぎや野鳥のさえずり、木の葉が風に揺れる音など、自然の音だけを楽しむことができます。

◯森林の色

森林の色は植物の種類や季節によって多少異なりますが、基本的には、心理的に落ち着きを誘う緑の色が中心です。そのなかに彩りを添える季節ごとの色合い、たとえば紅葉の色、清流の色、季節の花の色などが、新鮮な驚きと感動をもたらします。

◯森林の香り

ひのき風呂や、ひのきのタンスなど、ひのきの香りに出会うと、不思議とほっとしますよね。樹木や草花の香りには、心を鎮めるアロマテラピー効果があり、森の中を歩くと気持ちが安らぐのは、森林の香りが影響しています。森林の香りの中で最もよく知られるのが、針葉樹に多く含まれる「フィトンチッド」です。

◯森林の殺菌作用

樹木が発散する酸素や香りには殺菌物質が含まれていて、病原菌や細菌を寄せ付けない作用が働いています。その作用は人にとっても好環境であり、ナチュラルキラー細胞の活性に役立っているとされています。

 

深呼吸をするにも、閉め切った部屋の中でするより、樹木の下でしたほうが、いい空気をたっぷり吸い込めます。

疲れたなと感じるときは、樹木がもっさりと茂る公園や森林にでかけて、緑のシャワーをたっぷり浴びて、リフレッシュしましょう。

 

※画像は、森林浴発祥の地、赤沢自然休養林です。かつてこの森には森林鉄道が走っていました。