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樹木が発散する揮発性物質「フィトンチッド」に新型コロナウィルスの不活化効果を確認

フィトンチッドジャパン社の研究で、同社のフィトンチッドに、コロナウィルスの働きを不活性させる効果があることが明らかになりました。
樹木の香りの成分であるフィトンチッドは、これまでの科学的研究によって、リラックス効果や抗酸化作用、塵や花粉などの飛散を抑制して、空気中のバランスを整えるといった効果があることがわかっています。
樹木は自ら移動することができないので、自分を守る手段として、樹肌が傷ついたときに傷口から病原菌が感染するのを防いだり、害虫などを寄せ付けないよう、フィトンチッドのような揮発性物質を放出しています。
フィトンチッドの香りは、虫や植物にとっては避けたい香りなのですが、人間には不思議と癒やしの効果があるのです。そして、フィトンチッドの抗菌力、除菌力は、人の病原菌やウイルスにもプラスの働きをすることが、近年、様々な科学的研究で明らかになっています。
樹木の中でもとくに、ひのきのフィトンチッドパワーは強力です。疲れがたまっていると感じるとき、ひのきの森をゆっくり散策してみてください。頭がすっきり、気分が爽やかになるのを、実感できるとおもいます
森に行けないなら、ひのきのウッドチップやひのきのアロマオイルを自宅のお風呂に入れるなどして、香りを楽しむだけでも、気分改善効果を感じられるでしょう。(森林浴が習慣になると、家でも森林浴モードになりたいときがあり、ひのきのオイルが手放せなくなります!)
森林浴で「ストレス対処力」アップ、月1~3回でも2倍に…筑波大などが発表

筑波大と森林総合研究所(つくば市)の研究チームによると、森林浴を習慣にしている人は、ストレスにうまく対処する力「ストレス対処力」が高い可能性があるとのこと。
茨城県内の20~50歳代の男女計約6500人のビジネスパーソンを対象に行ったアンケート調査で
・森林散策や緑地散歩に「週1回以上」行くと答えた人は、「ほとんど行かない」と答えた人に比べ、ストレスの対処力が約2~3倍高い。
・「月1~3回行く」と答えた人は、「ほとんど行かない」と答えた人に比べ、ストレスの対処力が約2倍高い。
との結果が、研究チームより発表されました。
森林浴で「ストレス対処力」アップ、月1~3回でも2倍に…筑波大などが発表(読売新聞)
森林浴で健康増進 五感の刺激で全身リフレッシュ

森林浴の世界的な第一人者、李卿先生のインタビュー記事です。
十勝毎日新聞10/19、岩手日日新報10/26、釧路新聞11/22に掲載されていて、
森林浴の効果と、方法がコンパクトにまとめられています
森林浴をこれから始める方は、参考にしてみてください
【森林浴の10箇条】
①自分の体力に合わせて疲れないスケジュールで行う
②1日なら4時間、距離にして5km、半日では2時間、2.5kmが目安
③随時休憩し、水分補給を心がける
④五感を働かせて全身で森を楽しむ
⑤好きな森の好きな場所を見つけ、座って景色を楽しむのもよい
⑥余裕があれば、森林浴後、温泉の入浴を勧める
⑦癒やし効果の目的に応じて、森林での滞在時間を決める
⑧免疫機能を高める目的なら、2泊3日のスケジュールを推奨
⑨リラックスの目的なら、身近な森林でも有効
⑩森林浴はあくまでも病気の予防法であり、病院で治療を受けている人は必ず主治医に相談した上で、森林浴を行うこと
森林浴で健康増進 五感の刺激で全身リラックス(メディカルトリビューン=時事)
スマホを置いて森林浴に行こう

1年ほど前まで、「森林浴中は、スマートフォンを使わないようにしましょう」と言うと、「えーっ」という声が出ていました。
さっとかばんに入れる人もいれば、手に持ったままの人、安息の自由時間には、まずはスマホを取り出して、SNSをチェックする人も。
森林浴のできる場所には、すぐにでもSNSにアップしたくなる、insta映えする自然の光景が多いので、
スマホを使わないように=写真を撮らないように、とお伝えするのには葛藤がありました。
でもこの記事が、それを補強してくれています!
スマホを置いて森林浴に行こう…ストレスを軽減するための4つの方法
ストレスや不安をしずめるには、結局は、五感を使って気持ちを平穏にするのが最適法。
自然の音や香り、色、足の裏の感覚や樹木を抱きしめた感覚に集中しているうちに、
日常生活でたまっていた雑多な感情から、気づけば解き放たれている、あれっ?という感覚です。
気持ちいい、好き、すっきり、さわやか、自然の中でそんな気持ちに包まれることが
森林浴の醍醐味なのです。
ふだんは人のこと、社会のことが気になってしまう、自分の感覚を、
森林浴中は、自分だけのために使ってみませんか?